ある程度最後の締め方を決めてから書いてたはずなのですが、
今までにないくらい当初の話からガラリと変わった気がします。
気付いたら二人の立場が逆転してたと言う。
前に書いたルサよりも糖度濃すぎて恥ずかしい内容になった。
でも後悔はしていない。
続きから愁春です。
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春「優勝おめでとう、シュウ。」
愁「驚いた…まさか君がここに来ていたとはね。
コンテストには出場しなかったのかい?」
春「そのつもりだったけど、エントリーが間に合わなくて…
今日のコンテスト見てたけど、凄く綺麗で感動しちゃった。
特にあのアブソルの水の波動は凄かったかも!」
愁「お褒めに預かり光栄だね。
…それはそうと、
僕に何か用があって待ってたんじゃないのかい?」
春「う゛。今日のシュウ、鋭すぎかも…」
愁「君が顔に出やすいだけだと思うけどね。
僕はこれから次のコンテストに向けて特訓をするんだ、
できれば手早く済ませて欲しいのだけど?」
春「………じゃあ、単刀直入に聞くけど…
その、シュウって好きな子とかいたりするの?」
愁「…何を言い出すかと思えば。
一体どういう風の吹き回しだい?」
春「シュウを好きな子がいるの。
私たちと同じポケモンコーディネーターなんだけど…
シュウの事ずっと追っかけてて、告白まで考えてるらしいの。
ただ、もしシュウが他に好きな子がいたら
告白すると迷惑になるかもって悩んでて…
それで、さり気なくシュウに好きな子がいないか
聞いて欲しいって言われたの。」
愁「ふうん…その割には随分堂々と聞くんだね。」
春「し、仕方ないじゃない!遠まわしに聞くなんて私には無理かもっ!
そ、それでどうなのよ。シュウは好きな子…」
愁「美しくないね。」
春「へっ!?」
愁「自分から聞けないばかりか、それを他人任せにするなんて
それこそ迷惑以外の何者でもないね。
例え他に好きな人がいなかったとしても、そんな子お断りさ。
…と、言いたいところだけど。
もし、君の言う”ずっと僕の追っかけをしているコーディネーター”が
唯一僕がライバルと認めた”ホウエンの舞姫”だというのなら、
ラルースの貴公子は謹んでお受けしよう。」
春「えっ!?」
愁「つまり、君が言って欲しかったのはこういう事だろう?」
春「……いつから気付いてたの?」
愁「言っただろう?君は顔に出やすいって。」
春「…シュウの意地悪。」
愁「それで君からの返事は?」
春「…………嫌。
そんなキザな告白の仕方じゃ、嫌かも。」
愁「やれやれ…まさか君がこんなに我侭だとはね。
一度しか言わないからよく聞くんだよ。
ハルカ…愛してるよ。」
2011.5.19.
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